プロ打楽器奏者のわかこです。
楽器が上手くなりたければ生演奏をたくさん聴いた方が良いと思っています。なぜ生演奏をたくさん聴いた方が良いのか、具体的に考えてみました。
1.生演奏ならではのドキドキが味わえる
生演奏はその場で演奏が行われるわけで、どんな演奏になるかは演者も含め誰にもわからないもの。
CDのように完成されたものは、ほとんどはミスなどがないように何テイクも録音をしたり修正をしたりしているので、実は生で聴くのとは音のバランスや臨場感が違っていると思っています。
(CDを否定しているわけではありません。私もCDやその他演奏を聴けるアプリなどで演奏を聴きまくっています。CDはCDの良さがあります。)
プロでもミスをする時もあるし、その日の体調などによって出てくる音が違ったりもする。また間近で聴くと、息づかいなどまで感じられる。
そういった全ての事を楽しめるのが生演奏の良さであり、
聴く側のアンテナも感度が高まっているから刺激がたくさんもらえる。
2.耳で聴く、ではなく、体全体で感じる
これもとても大事なことだけれど、コンサートホールなどで聞く生演奏は、耳から聴くだけではなく体全体で感じる事ができます。
【音】は空気が振動して波となって伝わってくるので、自然と耳だけではなく体全体で感じられるんですね。
そのため、良いホールで演奏を聴くと
体全体が音で包まれるようでとても心地よいと感じます。CDなどでは味わえない、生演奏ならではの醍醐味です。
3.表現の引き出しが増える
他人の演奏を聴くと、自分にはない表現の仕方があったりします。これを目の当たりにすると「なるほど、こんな表現方法があるのか!」というふうに思えるし、
それを取り入れてみれば、自分の表現の引き出しが増えることにもなる。
もちろん真似するだけではいけないけれど、表現方法を新たに一つ手に入れるのはとても良いことだと思う。
4.行き帰りの時間までもが音楽を深めてくれる
これは完全に個人的な考えですが、私はコンサートホールに向かうまでの時間や帰路につくまでの時間がとても好きです。
会場に向かうまでの時間は、これから繰り広げられるであろう演奏に想いを馳せて、
「どんな音(響き)がするのだろう…?」
「(知っている曲なら)どんな演奏をしてくれるのだろう…?(知らない曲なら)どんな曲なんだろう?」
「自分にも真似できそうな事はあるかな?」
などと、とてもわくわくして、演奏を聴くための気持ちがグングン高まっていきます。
帰路は帰路で、聴いたばかりの演奏を思い出して感想を語り合ったり(複数人で行った時。一人の場合は思い返します。)、良かったポイントを思い返して、自分にも真似できそうなところはないか、またなぜ良かったと感じたのか自分の中で検証したりします。
また、純粋に楽しかった気持ちや感動の余韻に浸ってみたりもします。
この非日常のような時間の中で考えた事や感じた事は、とても身になると思っています。そして自分の音楽を深めてくれている気がしています。
まとめ
なぜ生演奏をたくさん聴いた方が良いのか。
- 生演奏ならではのドキドキが味わえる
- 耳で聴く、ではなく、体全体で感じる
- 表現の引き出しが増える
- 行き帰りの時間までもが音楽を深めてくれる
以上4つをあげてみましたが、是非皆さんも生演奏をたくさん楽しんでくださいね。ここまでお読みいただきありがとうございました。
また楽器が上手くなりたい方はこちらの記事もお読みください。→楽器が上手くなりたい!上達のために必要なこと